かなわないというエッセイを読んだ。
私の周りで悩んでいる人の多くの人が陥っている困難に、筆者も面しており、その困難を少しずつ克服しようとする部分が面白かった。
224ページから始まる、漫画家の先生とのカウンセリングのようなチャットのやり取りの部分である。
筆者は漫画家とのやり取りから、自分の生きづらさや子育ての不安が、自己肯定感のなさから生まれていることに気がついていく。
そしてその自己肯定感のなさは幼少期の母娘関係から生まれたと漫画家は分析していく。この世にいていいんだという根本的な自己に対する肯定感を母親から得られなかったのだと。
「自分を愛するように、他者を愛する」という言葉が本の中にあった気がする。
よく聞く言葉だけど初めて実感を伴っって理解できた気がする。
本ではインナーチャイルドによる自分の幼少期の振り返りなど興味深い(カウンセリング業界では当たり前なのかも)事象があるんだけど、まあいいです。
職業でもある自分の写真作品の良さが、最近、わからなくなってきた筆者を漫画家が諭して、
「あなたのよさはあなたが知っています。…あなたは自分の写真を全く信じていないので、コンテストや偉い人の評価がよければいい写真だ!とおもい、ダメ出しされればダメなんだ!と思うようなもんです。評価が低くてもいいものはいい!そうこっそり思ってることが自信です。…あなたは目の前の人が喜ぶ写真だけに価値があるんだといってるわけです。」
あーそうですね。
自信か…
私はそれなりに自己肯定感があるほうだと思うが、すぐに他人や情報に影響される。そして目の前の人を喜ばせようとして二枚舌のようなことをしてしまったりもする。
いわゆる「根拠のない自信」がそれに当たるのかな、と。
返信削除うん。そうかも。
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