2013年5月10日金曜日

18歳のときの文章が面白かったので再録

このブログの過去倉庫を見ていたら、18歳(いまでは遠くに感じる)の時に書いた変な小説を読んで笑ってしまったので再録。

ICUにまだ入学していない頃の文章だ。
若いなって思う。


ここから

「小芝居」

「あら、ごきげんよう」
「お久しぶり!京子は元気だった?」
「ええ、元気過ぎて、千葉まで私のランボルギーニでボランティアに行ってきたわ」
「そうなの!すごいわね〜」
「コレがその時の写真よ」
「うわー京子って趣味変わんないわね。エルメスのガーデニングブーツとかw」
「いいじゃない!豊かな者は消費すべきでしょ?」
「そうかもしれないけど…全身ブランドで固めなくてもいいんじゃないの?」
「ふっ、アナタはどうせ買えないから僻んでるだけでしょ?」
「はぁ?違うわよ。私は、そんなものに価値を感じないだけよ」
「強がっちゃって。武子の悪い癖よ」
「で、なんで京子がこんな田舎にいるわけ?」
「ちょっと、新鮮な空気でも吸おうかと思ってね…」
「ふーん。優雅だこと。じゃ、私は息子を迎えに行く所だから。せいぜい楽しんでね」
「あ、武子、実は……」
武子、自転車で颯爽と去る
「はぁー行っちゃったわ」
「これ、あげようと思ってきたのに…」

京子の手には1キログラムの金塊が握られていた。