胸がこんなにも締め付けられるのはなぜだろう。
本当に胸のあたりの宇宙が小さく小さく、折りたたまれてしまったような気持ち。
いつから、感情に、なぜを問うようになったのだろう
感情はいつからここにあるんだろう。
あの松林で、できるだけ遠くに投げたあの白い粉
ただ単なる白い粉。
松林の向こう側の海で、水と溶け合った、白い粉
悲しくなんかないのに、流れた涙
嬉しくなんかないのに、笑ったあの時
いつでも正直で、水が流れるように、存在できたらなぁ
なぜ理由をつけてまで、地面の上に私たちは立っていなければならないのだろう
なぜ僕はなぜと問わねばならんのだろう
なぜ生きている状態と死んでいる状態があるんだろう
なぜ水は流れていくのだろう。